特別な友情

特別な友情 フランスBL小説セレクション』(新潮文庫)の装画を描かせていただきました。

特別な友情 フランスBL小説セレクション
著者:ペイルフィット、ランボー、ジュネ、コクトー、ジッドほか
訳者:森井良、芳川泰久、中島万紀子、朝吹三吉
イラスト:華憐
レーベル:新潮文庫
出版社:新潮社
発売日:2019年12月23日

ラベンダー香る栗色の髪、時に熱を帯び、時に氷のように冷たい瞳。高貴な君と美しい僕は、神の目を盗んで今夜結ばれる……。美少年たちの隠されたむつみ合いに触れる、禁断のアンソロジー

公爵家に生まれた高貴な子、14歳の美しいジョルジュ・ド・サールは、通い始めた寄宿舎で少年たちの憧れのリュシアンにひと目ぼれ。互いの血を飲んで、運命の契りを交わす。やがて、天使の可憐さをもつ幼いアレクサンドルがジョルジュに夢中になると、ふたりは舎監の修道士の目を盗み、危険な友情を育みはじめる……。萩尾望都が「トーマの心臓」の着想を得た〈寄宿舎BL〉の先駆的作品、ペイルフィット『特別な友情』をはじめ、没後に発見されたジッド未発表作である、森鳩の鳴き声のようにあえぐ少年との南仏の祭の夜をエロティックに描く『ラミエ』。さらには「肉体の悪魔」で知られる夭折の作家ラディゲへの密かな思いを抱え、煩悶するコクトー壮年の惜別詩『友は眠る』など、淡いプラトニックから、剛の者たちがからむハードコアまで、フランス文学の裏面を妖しく彩る、少年たちの「友情以上の熱い関係」を描く物語を新訳で送る。

【その他収録作品】
ジャコモ・カサノヴァ『回想録』(芳川訳):美貌のカストラート(去勢歌手)との一夜を描く、伝説の女性遍歴者カサノヴァ19歳の出来事。
プルースト『失われた時を求めて』より(芳川訳):大貴族シャルリュス翁を元チョッキ職人の花とハチのごとき戯れを隠れて目撃する〈ぼく〉の昂ぶりを、オリジナルを超える感情で彩る自由訳。
ヴェルレーヌ&ランボー『尻の穴のソネット』『往復書簡』(森井訳):紫の撫子に流れるミルクに似た涙…。若き詩才つむぎだす優しき言葉の愛撫。
ユイスマンス『さかさま』(森井訳):独身を貫くインテリ男性を密かに疼かせるデカダンな心象のモザイク。澁澤訳「さかしま」を挑発する野心的訳業。
ジャン・ジュネ『泥棒日記』(朝吹三吉訳・新潮文庫版):裏切り、盗み、男色。各地を放浪し前半生のほとんどを牢獄で過ごしたジュネ。終身禁固となるところをサルトルらの運動によって特赦を受けた怪物作家の自伝的代表作。
など計12篇。

刊行を記念してシンポジウムも開催されます。どなたでも参加いただけますので是非お立ち寄り下さい。

「仏文×BLのただならぬ関係」
ーBL小説セレクション『特別な友情』刊行記念ー

日時:2020年1月11日(土)15:00~17:00
会場:早稲田大学戸山キャンパス 34号館151教室
パネラー:芳川泰久、中島万紀子、森井良
問い合わせ:文芸・ジャーナリズム論系室(03-5286-3560)

Amazon
楽天ブックス
紀伊國屋書店
e-hon
honto
7net
Honya Club
HMV&BOOKS
ヨドバシ・ドット・コム
TSUTAYA
ホーリンラブブックス

夜の紅薔薇

篠田真由美先生・著『夜の紅薔薇 ヴェネツィア・ヴァンパイア・サーガ』(角川ホラー文庫)の装画を描かせていただきました。

闇の聖天使」の続編となっております。タジオの愛するアルバートの行方や、イズライールの正体……前作では謎に包まれていたことが今作で明かされます!また、今回は新キャラクターの愛らしい美少女吸血鬼も登場。そちらも見どころです。
(※紙版は無く、電子書籍版の配信のみとなります)

夜の紅薔薇 ヴェネツィア・ヴァンパイア・サーガ
著者:篠田真由美
イラスト:華憐
レーベル:角川ホラー文庫
出版社:KADOKAWA
配信日:2019年1月25日

世界が災厄に見舞われた後のヴェネツィアで、少年ヒカルは不思議な力を持つ美少年と出会った。菫色の眸を持つ彼の名はアナスタシオ――闇の聖天使。彼は300年の時を生きる吸血鬼であり、黒衣に身を包んだ執事イズライールとともに、頽廃した水の都を陰で守護していたのだ。やがて彼のもとで暮らすようになったヒカルもまた、異なる力を持っていることを自覚していく。一方、アナスタシオに脅威を覚えるヴァティカンは、違うヴァンピロが現れると彼らに警告。ふたたびヴェネツィアは魔都と化した……。
名作『龍の黙示録』から連なるヴァンパイア・サーガ、電子オリジナル!(作品紹介より)

BOOK☆WALKER
Amazon Kindle
楽天kobo
紀伊國屋書店Kinoppy
iBookstore
7net
honto
ebookjapan
BookLive
ブックパス
Google Play
コミックシーモア
ヨドバシ・ドット・コム
DMM.com

おしろい蝶々

加門七海先生・著『おしろい蝶々』(電子書籍版)の装画を描かせていただきました。『背徳の召喚歌』と同様、アドレナライズ様出版です。

江戸・明治・大正などの時代を舞台にした耽美和ホラー短編集です。一話完結で各話に繋がりはありません。すべてのお話に少年が出てきます。少年同士の交流、主従の愛……など、怪奇的で幻想的、繊細な物語が流麗な文体により綴られており、最初の一文から世界に引き込まれてしまうことでしょう。
余談ですが私は『琅玕物語』が一番お気に入りです。主従のお話です。ですが収録作品はどれも素敵なものばかりです。

『おしろい蝶々』
著者:加門七海
イラスト:華憐
出版社:アドレナライズ
配信日:2018年7月26日

江戸・明治・大正などの時代を舞台とした、美しくも恐ろしいファンタジック・ホラー短篇集
昔ながらの白粉刷毛に魅入られた私が見たものは、世にも美しく恐ろしい美少年だった。獣の刷毛に、水で溶いた白粉を滴るほどに含ませて、そいつであの手を嬲りたい。彼の手を求めて私は……。(「おしろい蝶々」より)
強い想い故に、異形に身を落とした少年を描いた表題作のほか、全6篇の哀しく儚い物語。
*おしろい蝶々
*夜の孔雀
*琅玕物語
*闇月夜
*花影
*亡春
(作品紹介より)

Amazon
楽天ブックス
BookLive!
紀伊國屋書店
dブック
7net
ひかりTVブック
漫画全巻ドットコム
honto
どこでも読書
COCORO BOOKS
Neowing
ebookjapan
Yahoo!ブックストア
ブックパス
Reader Store
いつでも書店
コミックシーモア
BOOK☆WALKER
U-NEXT
ヨドバシ・ドット・コム
DMM.com
Google Play