ロクセス・スクール
創設:1572年
種別:インデペンデント・ボーディングスクール
宗教:イングランド国教会
性別:男子のみ
カラー:ブルー&ブラック
モットー:Nemo deo pauper est.
教師数:22名
生徒数:486名(自費生450名、奨学生36名)
概要
ロンドン北西部の丘陵地帯に位置する私立中等学校。16世紀に地元民の教育のために創立された。以来300年間、有為な人材を輩出してきた歴史ある名門校である。人格・教養・知性に優れた紳士の養成、そしてイングランド国教会の良き信者を育成することを目的としている。生徒はロクソニアンと呼ばれる。
歴史
16世紀。ヘンリー8世の宗教改革により、修道院や礼拝堂は解散され、その土地や財産が没収された。ロクセス教区も例外ではなく、教区領地は没収され、教会の経営する学校は教会のわずかな収入のみで運営されることとなり、廃校寸前の状態となっていた。
一介の自営農民、J・リオンは農場を経営しながら早くから財産を築き、子どもたちに奨学金を与えて学校に通わせるなどの慈善活動を行なっていた。新しい時代の教育の必要性を感じていた彼は、細々と教会の庭で経営されている学校の再建を決心する。
『ロクセス・スクール』は教区内の貧しい子供を教育するための独立自治の法人組織団体立の無月謝学校として創立。1572年に女王の勅許状が発行され、学費無料の奨学生40名を迎えて1615年に開校した。リオンの死後23年のことである。校章の獅子のシンボルはリオン (Lyon) の名にちなんでいる。
入学
入学生には地元からの奨学生と、遠方から寮に寄宿する自費生の二種類がある。奨学生は学費免除の特典を受けられる。
奨学生の希望は教区内に居住している父母が提出することができる。自費生の両親は寮教師を選び、願書を提出。寮に空きができ次第入寮(=入学)する。
入学試験にはギリシア語、ラテン語の散文と詩が課される。入学年齢は13歳〜14歳。地元からの通学生の中には12歳の者がいる場合もある。在学できる最高年齢は19歳までとする。
寮教師
入学前に父母は相談の上で寮教師を選択。寮教師を選択することで所属寮も決まる。寮教師(寮)の選択は入学後の生徒の学校生活を左右する場合もあるので、慎重な判断が求められる。
個人指導教師
生徒は入学と同時に、古典教師の中から自身の個人指導教師を選ぶ。入学前に選択した寮教師が古典教師だった場合は、そのまま個人指導教師も兼任する。生徒は担当の個人指導教師に入学から卒業までの学習上・生活上の指導を受ける。