STORY

Story - ものがたり

時は1930年代。第一次世界大戦が終結するも、世界は大恐慌の時代に突入していた。
英国では数百万人にも及ぶ失業者が続出し、不況の煽りを受けたのは富裕層も例外ではなく、貴族たちは邸宅を売り払わざるを得ない状況に陥っていた。
また、同性愛行為は未だ重い罪である時代でもあった。

イングランド南東部に位置するアンブローズ・コレッジは16世紀より歴史を刻み続けている名門パブリック・スクール(寄宿学校)である。数多の良家の子息たちが通い、優秀な人材を幾人も輩出していた。

男爵家の嫡男、ジョシュア・ブランフォードはアンブローズ校の4年級。まばゆいばかりの美貌を持つ優等生として知られており、同室のミシェル・クレールアルフォンス・ゲルストナーや、同寮の同級生のまとめ役であるフランツ・ハイデマンと共に学校生活を送っていた。
ミシェルは幼なじみであるジョシュアに友情と同時に恋慕の情を抱き続けていたが、許されるはずのない恋に苦しみ、淡い気持ちは心の奥底に閉じ込めていた。同じく、ジョシュアに惚れ込んでいたアルフォンスはミシェルの想いを見抜いており、ジョシュアの目の届かぬところでミシェルを虐げてもいた。

新学期の幕開けに1年生が続々と入学してくる中、ジョシュアは落第していた不良の上級生ジョージ・ウィリアムズに目をつけられる。彼はジョシュアの出生に興味を持ち近づいてきたらしく、ほどなくしてジョージのファッグ・ボーイ《雑用係》に任命される。横暴なジョージに仕えるファッグの仕事内容は雑用だけに留まらず、中には夜伽の相手も含まれていた。強引にファッグにされたものの、ジョシュアは甘んじて受け、以前と変わらぬ日々を送り続けるが…。

英国の寄宿学校を舞台に紡がれる少年たちの物語。