光は見えない
それでも 雨の中を歩いていく
欠けゆく月を頼りに辿る足取り
鼓動さえもしない小さな希望
指先を濡らした淡い思い出に生かされている
守ることのできなかったもの全てが
黒い波となって俺を押し潰していくけれど
俺は日々を守ろう
海の呼び声で
白い波が探しに来ることを知っているから
この胸に
夜明けを照らしていた君の残像を秘めたまま歩いていく
罪までをも飲み込んだ
過ぎ去りし日の君の微笑み
堕落に染まった世界の中で
その笑顔を守っていく
聞くことのできなかった君の悲鳴が
残響となって俺を打ち壊していくけれど
俺は日々を守ろう
海の呼び声で
白い波が探しに来ることを知っているから
この胸に
夜明けを照らしていた君の残像を秘めたまま歩いていく
色褪せた思い出の中で
幼き日の君が泣いている
もう一度
立ち上がって走る
俺はルールを破壊しよう
世界の果てで
君が待っていることを知っているから
その胸に
逃したその手をもう一度掴んで絶対離さない